Block Chain/BitCoin に関して勉強したので、その内容を簡単にわかりやすくまとめようと思います。
Block Chain に関するMITの授業の動画をみて勉強したので、その内容に基づいて解説していきます。動画はこちら
以下の4点でまとめて解説していきます。
Block Chainとは何か
Block Chainとは何か
BlockChain とは、オンラインで買い物をした時に、その支払いを、第3者の認証機関を間に挟む事なく、個人間で安全に支払いを完結できるようにする仕組みを提供する技術
振り込みやクレジットカードで支払いをする場合には、銀行やクレジットカード発行会社が仲介しますが、Block Chainによってこれらを仲介しなくても、個人間でお金の送金を安全に行うことができる。
これまでは、銀行やクレジットカード発行会社など第3者機関の信用の上で、お金のやりとりが行われていて、手数料のコストがかかったり、詐欺などを完全には防ぐことができない。
一方で、BlockChainでは暗号化技術を使って数学的な証明に基づいてのみ取引が行われる。必要なものは、数学的な証明に使われるコンピュータとそれを動かすのに必要な電気代のみになる。さら、悪意を持った第3者が帳簿を書き換えたり、取引を改ざんすることはできない。
Block Chain は非中央集権でコンセンサスを取る方法の提案
非中央集権で、コンセンサスを取るのを理解するには、ビザンチン将軍問題というのがある。
ビザンチン将軍問題は、複数人の将軍が城を囲んでいる状態で、全員が一致した行動(攻撃するか、撤退するか)を取らないと負けてしまうとき、どのように全員でコンセンサスをとって、一致した行動を取るかという問題
将軍の中に裏切り者がいるかもしれない状況では、誰の情報を信じればいいのかは分からなくなる。
BlockChainでは、これをProof of Work という数学的な方法を使って、この問題を解決している。Proof of Work では、Block Chainで使われる技術のところで解説する。
Bit Coinを考案したのは正体不明のSatoshi Nakamoto
Satoshi Nakamoto という人物が、暗号理論に関するメーリングリストにP2P での電子決済システムを考案したとメールを投げたのがBit Coinの始まり。
名前は日本人のようだが、国籍も性別も、個人か団体なのかどうかもはっきりしていない。
論文はこちら
Bitcoin が最初に使われたの2枚のピザから。
2010年5月18日に、LaszloというフロリダのComputer Scientist がピザ2枚を1万Bitcoinで支払うとメールを出した。
I'll pay 10,000 bitcoins for a couple of pizzas.. like maybe 2 large ones so I have some left over for the next day. I like having left over pizza to nibble on later. You can make the pizza yourself and bring it to my house or order it for me from a delivery place, but what I'm aiming for is getting food delivered in exchange for bitcoins where I don't have to order or prepare it myself, kind of like ordering a 'breakfast platter' at a hotel or something, they just bring you something to eat and you're happy! I like things like onions, peppers, sausage, mushrooms, tomatoes, pepperoni, etc.. just standard stuff no weird fish topping or anything like that. I also like regular cheese pizzas which may be cheaper to prepare or otherwise acquire. If you're interested please let me know and we can work out a deal. Thanks, Laszlo
実際に4日後には、2枚のピザが届けられて初めてBitCoinが支払いに使われた。
2010年5月22日の時点で、2枚のピザは41ドルで、それが1万Bit Coin と交換された。
2020年9月10日時点で、1BTC が 1,084,020円なので、ピザを届けた人は
100億円近くを得たことになる。
数学的な証明だけでなく、経済合理性も必要
数学的な証明には多くのパソコンのCPUパワーが必要でそこに協力した人には、インセンティブが支払われる。
BitCoinは、ネットワーク上のCPU パワーの半数以上が敵対者によって支配されてしまった場合には、改ざんしたり、不正に取引する事が可能になってしまう。これを51%問題というが、実際には起きないと想定されている。
理由は、それだけ多くのCPU パワーを持っていた場合には、改ざんする事で得られる利益よりも、数学的な証明に使ってインセンティブで得られる利益の方が大きいため、51%支配した人はそういった行動はとらないとしている。
株を51%入手してある会社を支配したとしても、その会社の価値が下がるような行動をして、自分が保有している株式の価値を下げるような行動はしないことと同じである。業績を良くして配当を得たり、株価をあげて売却した方が利益が大きい。
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